Google認定教育者レベル2に合格するための手立てを紹介します。
自分の受験の時の様子が、きっと参考になると思います。
Google認定教育者レベル2の試験問題
範囲は、google認定教育者レベル1に加えて、あまりなじみのない出題があります。
およその試験範囲は、以下の通りです。11のセクションから出題されます。
ユニット 1: オンライン ツールの効果的な利用を促進、モデル化する
Google の以下の各種ツールを使って効果的なコラボレーションを促進し、教員同士で学び合う機会を増やす方法を学びます。
必要なときにいつでも気軽にツールを利用することができるようにすることが求められます。GoogleサイトとBloggerは、あまりなじみがないと思われますが、どれもひととおり基本操作ができるようにすることが大切になります。
ここで扱われるアプリを以下に示します。
Blogger
YouTube ライブ
ドライブの共有フォルダ
ユニット 2: 学習モデルを活用して学習環境をパーソナライズする
プロジェクト ベース学習(PBL)、反転授業、ブレンド型学習という3 種類の個々に合わせた学習環境について学習します。
教員なら意味はすぐわかると思いますが、大切なのは、生徒が主体的に活動するためのツールをどう活用するかということにつきます。使用する主なアプリは以下のとおりです。
Google サイト
Googleサイトを利用し、生徒の探究心を駆り立てる質問やリソースを活用してプロジェクトを企画することやリサーチや学習などの成果を発表するための場所を提供することもできます。
Google ドキュメント
ブレンド型学習環境での自習に取り組む際、生徒たちの学びをまとめるツールです。簡単にいうと文書作成ソフトです。
Google フォーム
Google フォームを使用し生徒の理解度をつかむことができます。またYouTube動画を組み合わせることで、学びを確かなものにします。
ユニット 3: 高度な機能を使用してワークフローを最適化する
Google Workspace とアドオンを利用することで評価を効率的にそして効果的にまとめることを学びます。
どのアプリがアドオンが使用でき、どのアプリにはアドオンがないということを理解しておきましょう。
参考まで、アドオンのあるアプリを紹介します。
スプレッドシート
Flubaroo
Goobric
Doctopus
フォーム
DocAppender
ドキュメント
Doc to Form
ユニット 4: 保護者とのコミュニケーション
保護者とは、直接連絡したり、面談を設定したりするなど、さまざまなアプリを利用してコミュニケーションを取る方法を学びます。
保護者とコミュニケーションを取るために、以下のアプリを活用します。ここでは、個人懇談会の予約を考えると理解しやすいでしょう。
Classroom
フォーム
スプレッドシート
サイト
グループ
カレンダー
Meet
ユニット 5: 生徒のデータを分析、解釈する
教員は生徒から大量のデータを収集しますが、この有意義なデータの管理方法や整理方法を身につけることを学習します。
主としてスプレッドシートの使用方法を学びます。
スプレッドシート(条件付き書式を使って結果を効率的に表示する方法)
スプレッドシート(ピボット テーブルを使って大規模なデータセットを分析する方法)
スプレッドシート(データセットの傾向を読み取る方法)
スプレッドシート(フィルタを使ってデータの表示をカスタマイズする方法)
ユニット 6: クラスと学校教材をより効果的に編成する
Google サイト、ドライブ、Blogger を使用すると、さまざまな方法でクラスの教材を整理したり、生徒や他の関係者と共有することを学びます。
また、これらのツールを使ってデジタル ポートフォリオを作成すれば、生徒たちはどこにいても簡単に教材を受け取って確認したり、学習内容を共有したりできるようになります。
Google サイト
ドライブ
Blogger
ユニット 7: インタラクティブなカリキュラムを設計する
Googleアプリを使用して、生徒が自発的に取り組めるインタラクティブな仕組みを作り、魅力ある学習環境を生み出す方法を学びます。
慣れ親しんだツールを各自の視点から見直して活用し、独自のインタラクティブな授業を作成する方法を学びます。YouTubeエディタは、なじみがないので、要チェックです。
YouTube エディタ
ドキュメント
スライド
フォーム
ユニット 8: 教室という場所にとらわれない授業を行う
校外に出かけなくても、生徒が遠く離れた場所や人々、物事に触れられるようにする方法を学びます。
生徒がデジタルツールを使って世界各地を訪れ、行く先々でデータを集めて詳しく学ぶ方法を突き止めるとともに、さまざまな Google ツールを使って教室という枠にとらわれない授業を組み立てるためのアイデアが求められます。
Google Meet (クラス外の生徒交流)
YouTubeライブ(クラス外の生徒交流)
Google マップ(バーチャル校外学習)
Google Arts & Culture(新しい発見)
Google Earth(バーチャルな世界の活用)
Google Lit Trips(生徒の興味関心の高揚)
ユニット 9: Google の機能をリサーチに活かす
Google の専門的な検索ツールと教師と生徒の探究心を満たすデータを見つける方法を学びます。
生涯学習を深めるにも効果的なツールです。こんなツールがあることに驚きました。
Google ニュース
Google トレンド
Google ブックス
Google アラート
Google ドキュメントとスライドから直接 Google 検索を活用する方法
ドキュメントやフレーズを翻訳する方法(アプリから直接操作できます。)
ユニット 10: 生徒に発言権を与える
教室内外での生徒による有意義なディスカッションを促すことで、生徒の意識や協調性を高め、コミュニティを構築する方法を学びます。
オンライン ディスカッションに参加することによって、通常はクラスで発言しない生徒にも発言する機会が生まれます。また、ディスカッションによって、文書や口頭での重要なコミュニケーション スキルを磨くことができるうえ、生徒同士や教師に対してフィードバックを提供することもできます。
Google Classroom
Google グループ
Google Chat
Google Meet
ユニット 11: 生徒のエージェンシー
生徒に学習する教科や課題の実施方法について決定権を持たせることで、学習内容だけでなく、ソフトスキルや時間の管理能力も身につけられるほか、選択しなかった機会の価値に気付かせる場を設定することを学びます
。主体性が十分にある生徒は、成長を求める姿勢を身につけ、試験の点数よりも学問的な成長を重視し、学習内容に高い関心を持つようになり(その結果より深く理解し)、生涯学び続ける人間になれる可能性が高くなります。
Googleアプリ全般の活用の理解が求められます。
Google認定教育者レベル2の難易度
合格スコア
試験の時間は3時間です。合格スコアは80%で設定されています。わたしが受けたときは、問題数はたしか27問でした。
個々の問題の配点は明記されてませんが、問題数からすると1問4点ぐらいかと思います。
8割をとるのはなかなか、難しいですが、いろいろなサイトでそのことが書かれていますが、50%~70%と幅があり、わたしの知り合いの受験状況からすると合格率は6割ぐらいかと思われます。
ちなみ一度不合格になったものは、次のテストで合格する場合がほとんどです。わたしもその一人です。やはり問題がほぼ似通っているのではないかと思われます。
事実2度目の受験のときも同じ問題がでていました。
結果発表
合否結果は試験終了時に即表示されます。合格すると正式な認定書とロゴは表示後から24〜48時間でメールと届きます。
残念ながら不合格だった場合、試験結果後に「不合格」と表示とともに正解スコア(%)が表示されますが、不正解だった問題や具体的な点数は表示されません。
受けた試験結果に基づく上位 3 つの改善領域 Google トレーニングURL が表示され、メールでも届きます。
わたしは、1度目は、67点でした。意外と簡単だなと思っていましたが、いざ不合格だとややショックです。
Google認定教育者レベル2の対策
Googleアプリを日常的に使用しているだけでは、合格できません。
やはりなんらかの対策が必要です。
上級トレーニング
https://skillshop.exceedlms.com/student/path/111686?sid=da3480aa-4289-47e9-8cd8-f57a57cbdeee&sid_i=1
このサイトでは、解説、動画、アクティビティを通して、Google のツールを授業に取り入れる画期的な方法を学ぶことができます。
レッスンはご都合に合わせていつでも開始・中断することができ、コースの間は進捗状況がトラッキングされます。このコースを修了すると、Google 認定教育者レベル 2 の認定資格試験を受ける準備が整います。ただし、問題にくせがあり、あれっということも多少あります。
Google 認定教育者レベル 2 模擬問題集
https://www.cloudsmog.net/practice-exams/google-for-education/ja_google-certified-educator-level-2_20201022/
Google for Education 模擬問題集の月額サブスクリプションサイトです。
価格は 2,000 円ですが、気まぐれで価格が変動するようです。
この認定教育者の試験は、問題を口外しないよう守秘義務があるのですが、こういうサイトができていたので、驚きです。
Google for Education 活用集中セミナー
https://www.smart-education.jp/gks
対面で学ぶセミナーです。それだけで、価値のあるセミナーたと思います。
実は、わたしが合格できたのは、この講座を受講したことが大きいです。
やはり対面で学ぶ(私の場合はオンライン)ことができるというは、大きなポイントです。
まとめ
日常的に、Googleアプリを使用しているだけでは、合格はおぼつきません。
相手(試験)を知ることが大切です。
やはり他人から学ぶことが合格への近道になります。
わたしは、たまたま受け持ちの生徒がコロナの陽性になり、自動的に私は濃厚接触者になり、1週間自宅待機になりました。そのとき声をかけてもらったのが、「Google for Education 活用集中セミナー」のスタッフからです。
急遽受講することになり、1週間の集中講義となりました。
1回目のテストは、正答率67%、不合格でした。
やはり、フィーリングで解答したところもあり、まさかの不合格でした。時間も時間余っていました。余裕があだになりました。
2回目のテストは、問題の形式もわかり、やや余裕で受験できました。
問題が何を求めているかしっかり考えることでなんとか合格できました。
同じような問題が出ていたので、それも安心感を与えてくれました。
試験終了のボタンを押すときは、緊張しましたが、合格のサインを見て、うれしさがこみあげてきました。
別に合格したからといって、給料が上がるわけではありませんが、自分の自信になりました。
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