特総研の認定講習!視覚障害教育領域③発達段階に応じた指導Ⅰ（乳幼児期・幼稚部）」予想問題

第1問次の選択肢の中から、正しいものを一つ選びなさい。
第2問次の選択肢の中から、間違っているものを一つ選びなさい。
第3問次の選択肢の中から、間違っているものを一つ選びなさい。
第4問次の選択肢の中から、間違っているものを一つ選びなさい。
第5問次の選択肢の中から、正しいものを一つ選びなさい。
次の学習をしよう！

第1問次の選択肢の中から、正しいものを一つ選びなさい。

	1．視覚障害児用の発達検査はない。
〇	2．音声言語の習得は、視覚障害児の発達上の課題にはなりにくい。
	3．視覚障害がある場合でも、歩行の開始時期は晴眼児の場合とかわらない。

【解説】
視覚障害児用の発達検査として、「広D-K式視覚障害児用発達診断検査」があります。
音声言語の習得は、聴覚が果たす役割が大きいため、発達上の課題にはなりにくいです。
視覚障害がある場合は、歩行の開始時期が遅れることがあります。

第2問次の選択肢の中から、間違っているものを一つ選びなさい。

	1．“Teller　Acuity　Cards”とは、種々の幅の縞模様と均一なグレー領域を対提示するものである。
	2．聴覚の活用のため、教員等は周囲の音をよく聞いて、視覚障害児との注意の共有を図ることが重要である。
×	3．視覚障害児の視力が光覚程度の場合は、視覚活用は考慮しない。

【解説】
視覚障害児の視力が光覚程度であっても、昼と夜の区別、明るい方向の知覚等が可能であるため、その視覚活用を考慮します。

第3問次の選択肢の中から、間違っているものを一つ選びなさい。

×	1．視覚障害がある場合、音の情報によって、何が起こっているか、だれが何をしているか等のことは分からない。
	2．弱視児の場合、環境の認知のために、物や人に接近して十分に見ることが重要である。
	3．盲児の場合、触覚によって手が届く範囲外の情報を取るために、その場まで移動することが重要である。

【解説】
視覚障害の場合でも、物が発する音、人の動作によって生じる音、人の声等、音の情報によって、何がどこにあるか、だれがどこにいるかが分かる他、何が起こっているか、だれが何をしているか等のことも、ある程度は分かる場合があります。

第4問次の選択肢の中から、間違っているものを一つ選びなさい。

×	1．盲児が物を操作する場合、物の向きや傾きを調整することは容易にできる。
	2．視覚障害児の物の操作の指導で、「つかむ」ことができたら「つまむ」ことができることを目指す等、指導の順番が重要である。
	3．視覚障害児の物の操作において、視覚が使用できる場合でも触覚を併用したほうがよい場合もある。

【解説】
物の操作において、物の位置を知り、向き、傾き、長さ、運動方向等を調整することが必要です。
このことについて、通常は、視覚が果たす役割が大きいものです。
ですから、盲児の場合は、これらの空間的な調整において困難を示すことがあります。

第5問次の選択肢の中から、正しいものを一つ選びなさい。

〇	1．盲児においても、テレビを見る(音や声を聴く)ことには意味がある。
	2．特別支援学校幼稚部教育要領で幼稚部教育の基本とされているのは「経験を通して行う教育」である。
	3．盲児用に作成された特別な絵本はない。

【解説】
盲児はテレビの映像を見ることはできませんが、その音や声を楽しむことはできます。
さらに、テレビに出てくるキャラクター等の玩具や模型を用意すれば、それらを触ることで、テレビの音や声等との対応をつけることができます。
特別支援学校幼稚部教育要領で幼稚部教育の基本とされているのは「環境を通して行う教育」です。
盲児用に作成されている絵本として「触る絵本」があります。