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特総研の認定講習!聴覚障害教育領域④聴覚障害児の言語発達」予想問題

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第1問 次の選択肢の中から、聴覚障害児に対する留意点として誤った記述を1つ選びなさい。

 
 
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【解説】
子供は、最初から言葉でのコミュニケーションができるわけではありません。言語以外に、表情、視線、発声、身振り等様々な手段で、コミュニケーションをしています。乳幼児期に多様なコミュニケーション手段を用いて伝え合うことは、聴覚障害の有無に関わらず大切なことです。
音声情報を得にくい聴覚障害児にとっては、視覚的な情報は特に重要となります。乳幼児期から、音声だけでなく、視線、表情、身振り、手話、指文字、文字等の多様なコミュニケーション手段で伝え合い、その子にとって「分かる」やり取りを積み重ねる中で、相手に自分の気持ちを伝えたい、見つけたものを共有したいというコミュニケーション意欲を育んでいくことが、とても大切となります。

第2問 次の選択肢の中から、言語発達について誤った記述を1つ選びなさい。

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【解説】
子供は、生まれてから一定の期間、特定の言語に触れることによって、その言語を使えるようになっていきます。単に音声を聞いたり、手話を見たりするだけでなく、子供の様子に応じた大人の言葉掛け等、実際のコミュニケーションの中で触れることが重要です。
子供は言葉が話せるようになる前から、様々な方法でコミュニケーションをしており、大人が子供の気持ちを代弁するような言葉掛けがあることで、子供は言葉の使い方を学び、自分の要求や思い等を言葉で伝えられるようになってきます。
また、子供は、大人の意図を理解し、大人の行動や情緒的手掛かりを用いて、物品と名称を対応づけていると考えられています。幼児期の言語指導にあたっては、お店屋さんごっごをする等のように、豊かな経験と発話意図が尊重される機能性の高い場面設定があることが望ましいといえます。

第3問 次の選択肢の中から、聴覚障害児の言語発達の特徴として、誤った記述を1つ選びなさい。

 
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【解説】
適応型言語能力テストの結果(Takahashi, et al,2017)から、聴覚障害児は聴児と比べて「漢字の書き取り」では差異はみられず、聴覚障害児は「語彙」の偏りや「文法」の遅れがみられることが報告されています。
また、聴覚障害児は、小学校からの教科指導の基礎となる、生活言語から学習言語への移行が難しい場合があります。学習言語の土台となる生活言語のレベルアップをしていくこと、文字を読むことによって、日本語に触れることが非常に重要になります。生活の中で聞くことによる経験の蓄積が狭まりやすい聴覚障害児にとって、本や教科書等の書物を読むことで、間接的な経験を増やすことができます。

第4問 次の選択肢の中から、聴覚障害児の言語発達の特徴として、誤った記述を1つ選びなさい。

 
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【解説】
聴覚障害児にとって、獲得が容易な語と、獲得が困難な語があります。視覚的に対象や行為が分かる、名詞や動詞などの具体的な意味を表す単語は獲得しやすいとされています。一方、抽象的な言葉、擬態語や擬音語、自身の生活に関連が薄い語彙などは獲得が困難です。聴覚障害児は、教科書で目にして初めてその単語に触れることも多くあり、子供の知識や経験等を踏まえた指導の工夫が必要になります。

第5問 次の選択肢の中から、読みの発達について、誤った記述を1つ選びなさい。

 
 
 
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【解説】
日常的に平仮名や指文字に触れる機会があれば、聴覚障害児が平仮名や指文字の1字読みが可能になる年齢は、聴児とそれほど違いはなく、5歳前後に可能になります。ただし、聴覚障害児は、1字ずつ読むことが可能でも、単語や文章としての意味を読み取ることができない場合があります。単語そのものを知っているか、手話等を用いて理解を確認することも必要です。また、文字の読みと音韻意識の発達は相互に高め合う関係にあるとされており、しりとりやリズム遊び等、子供の実態に応じて音韻意識の発達を促す指導も取り入れる必要があります。

次の学習をしよう!

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この記事を書いた人
老いぼれ教師

退職したら、大切なことが2つある。これは、先輩に言われたことです。「教育」と「教養」であると・・・

しかし、よくよく聞くと
今日行くところと今日の用事を作ることが大切とのこと!

そこで、次のことを念頭に置き、このブログを創って行きたいと思います。
教育(今日行く)と教養(今日用)のための覚え書き
教育公務員ならではの第2の人生の歩みをここに記したいと思います。

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