特総研の認定講習!聴覚障害教育領域⑪聴覚障害教育におけるカリキュラム・マネジメントの充実」予想問題

認定講習

2023.07.212023.08.22

第1問特別支援学校におけるカリキュラム・マネジメントの四つの側面として誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。
第2問文章の内容について、合っている場合は○、間違っている場合は×を選びなさい。
第3問特別支援学校（聴覚障害）において、重複障害者等による規定を用いずに、カリキュラム・マネジメントを行う上で留意する内容で、誤った記述を次の選択肢から一つ選びなさい。
第4問各教科等の指導内容を教科横断的な視点で扱うための工夫として、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。
第5問次の文章に続く文章として、最も適切なものを選びなさい。
次の学習をしよう！

第1問特別支援学校におけるカリキュラム・マネジメントの四つの側面として誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。

	1．必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てる
	2．教育課程の実施状況を評価し改善を図る
	3．必要な人的又は物的な体制を確保し改善を図る
×	4．カリキュラム・マネジメントは、設置者である教育委員会と校長のみが行う

【解説】
特別支援学校においては、小・中学校等におけるカリキュラム・マネジメントの三つの側面に加えて、「個別の指導計画の実施状況の評価と改善を教育課程の評価と改善につなげる」独自の側面が必要です。

第2問文章の内容について、合っている場合は○、間違っている場合は×を選びなさい。

児童の言語概念や読み書きの力などに応じて、学習指導要領に示されている各教科の目標及び内容を適切に精選し、基礎的・基本的な事項に重点を置くなど指導を工夫する。

	1．〇
×	2．×

【解説】
小・中学校学習指導要領に示された各教科等における各学年の目標及び内容については、特に示す場合を除き、いずれの学校においても取り扱う必要があります。

第3問特別支援学校（聴覚障害）において、重複障害者等による規定を用いずに、カリキュラム・マネジメントを行う上で留意する内容で、誤った記述を次の選択肢から一つ選びなさい。

×	1．小・中学部の各学年における各教科等の総授業時数は、学校が独自に定める。
	2．小・中学部の各教科等の授業時数は学校が適切に定める。
	3．小・中学部の教育課程は、小・中学校における各教科等と自立活動によって編成する。

【解説】
小学部又は中学部の各学年における各教科等の総授業時数は、小学校又は中学校の各学年における総授業時数に準ずることが学習指導要領に規定されています。

第4問各教科等の指導内容を教科横断的な視点で扱うための工夫として、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。

	1．国語と社会で扱った内容を関連付ける言葉掛けを行う
	2．他教科で扱った学習言語を意図的に使用して指導する
×	3．小学部においては、国語・算数・理科・社会を重点的に扱い、音楽は扱わない
	4．他教科で扱った言葉を意図的に使用し発問する

【解説】
指導内容を教科横断的に関連付けながら、指導内容に軽重を付けた指導計画を作成することは重要であり、配当時数を学校で工夫することはできますが、各教科及び自立活動により教育課程を編成することが学校教育法施行規則に規定されています。

第5問次の文章に続く文章として、最も適切なものを選びなさい。

カリキュラム・マネジメントの充実のため、個別の指導計画で設定した指導目標を達成できていない場合には、まず（　）。

〇	1．指導目標の妥当性について検討し、指導目標・指導内容・指導方法の一貫性の有無について検討する
	2．家庭学習で課す課題の量を増やす
	3．保護者と連携し、医療機関で実施した聴力検査の結果などの情報を収集する

【解説】
児童生徒が個別の指導計画で設定した指導目標を達成できなかった場合には、まず、児童生徒の実態と設定した指導目標が妥当なものであったか、また、指導計画に一貫性があったか等について検討した後、必要に応じて、個別の教育支援計画などとも関連付けながら、家庭学習など保護者との連携や、医療機関からの情報収集などの手立てをとることも考えられます。