特総研の認定講習!聴覚障害教育領域⑥聴覚障害教育における指導の実際（幼稚部）」予想問題

第1問特別支援学校幼稚部の教育の目標として誤っているものを次の選択肢の中から一つ選びなさい。
第2問幼稚部における教育のねらいを達成するためのねらい及び内容が示された領域として、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。
第3問幼稚部の教育課程について、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。
第4問「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として示されていない記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。
第5問聴覚障害に留意した指導として、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。
次の学習をしよう！

第1問特別支援学校幼稚部の教育の目標として誤っているものを次の選択肢の中から一つ選びなさい。

	1．学校教育法第23条に規定する幼稚園教育の目標
	2．障害による学習上又は生活上の困難を改善克服し自立を図るために必要な態度や習慣、心身の調和的発達の基礎
×	3．日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練

【解説】
選択肢3は、児童福祉法(平成24年改正)に位置付けられている児童発達支援センターの機能です。
特別支援学校幼稚部の教育の目的は、学校教育法72条に位置付けられています。

第2問幼稚部における教育のねらいを達成するためのねらい及び内容が示された領域として、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。

	1．人間関係
	2．環境
×	3．コミュニケーション
	4．表現
	5．自立活動

【解説】
幼稚園教育要領で示された五つの領域と自立活動の区分を混同しないように留意することが大切です。

第3問幼稚部の教育課程について、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。

×	1．毎学年の教育課程に係る教育週数は40週を標準とする
	2．1日の教育課程に係る教育時間は4時間を標準とする
	3．自立活動の指導については、他の領域と関連を図りながらの総合的な指導や、自立活動の内容に重点を置いた指導などを、計画的・組織的に行う

【解説】
幼稚園及び特別支援学校幼稚部、どちらにおいても、毎学年の教育課程に係る教育週数は39週が基本となります。

第4問「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として示されていない記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。

	1．道徳性・規範意識の芽生え
	2．思考力の芽生え
×	3．文字の読み書き

【解説】
聴覚障害のある幼児にとって、視覚情報の一つである文字は大切ですが、文字の読み書きそのものが幼稚部教育要領に位置付いているわけではありません。
幼児の発達を十分に踏まえながら、文字等の役割に気付いたり、自らの必要感に基づき活用しようとする態度を養うことが重要です。

第5問聴覚障害に留意した指導として、誤った記述を次の選択肢の中から一つ選びなさい。

	1．早期からの教育相談との関連を重視する
×	2．手話によるコミュニケーションを主としている幼児に対しては日本語の音韻指導は行わない
	3．発音・発語の指導により言葉を表出する力の育成を図る

【解説】
言葉による伝え合いについては、手話等を活用して十分に伝え合う経験を重ねることも大切です。また、初期の読みの発達が文字を音に変換する音韻的処理能力と強く関連していることを踏まえ、幼児期に音と文字との対応関係を身に付けられるよう指導することがも大切です。
また、特に手話によるコミュニケーションを主としている幼児に対しては、日本語への意識を高め、その有用性への気付きを促すように手話と日本語との対応などに配慮したコミュニケーションを重視することが大切になります。